0.5人という人間はいない…..「ア・フュー・グッドメン」

1.「ア・フュー・グッドメン」の関連動画と作品概要

 

1)関連動画

 

 

ア・フュー・グッドメン予告編

 

 

 

 

 

2)作品概要

 

作品名:「ア・フュー・グッドメン」(A Few Good Men)

 

1992年製作

日本では1993年2月公開

 

監督:ロブ・ライナー

 

出演:トム・クルーズ

ジャック・ニコルソン

デミ・ムーア

J・T・ウォルシュ

 

 

 

2.0.5人という人間はいない

 

 

 

 

1)外国人上司

 

『この仕事には何人、スタッフが必要なのかね?』

 

「え~と、そうですね。2.5人程度でしょうか・・・」

 

『・・・0.5人という人間はいない。0か1だろ、どっちだ?』

 

「うぅ・・・」(しばし沈黙)

 

『どちらかはっきりしなさい。Yes or No…. 』

 

「では、2人で。。。」

 

上の会話は数十年前、私が外国人上司をもった際の会話です。

 

予算策定の時期で、私が管理しているある仕事に何人のスタッフをあてるのか、ということを議論しています。

当然、上司としては、より少ない人数で効率的に仕事を回してほしい、と考えているので、こういう会話になります。

 

勿論、0.5人なんて人間がいるわけありません。

 

でも一人の人間はいくつかの仕事を掛け持ちで担当することもあるわけで、例えば、この仕事には、自分の時間の「0.5」を、こっちの仕事には「0.3」を。。。

 

という具合に割り振っていることは通常よくある話なんです。

 

でも上司はこんな調子で圧力かけてくるんですよねー

 

問題は、この上司の問いに反論できない私の情けなさにあるわけですが・・・

 

 

 

 

 

2)英語と論理と理屈と

 

 

外国人と、それが上司であれ同僚であれ、議論となると、態度を明確にしなければなりません。

曖昧さは許されないんですよね。

 

「イエスかノーか、はっきりしろ」と来るわけです。

 

私自身は論理的で明確なのは嫌いではありません。

いや、むしろ常にそうであるべきだと思っています。

仕事では・・・ですが。

 

 

問題はなので、英語で毅然と反論できない自分にあるわけなんですね。

 

この場面、「少し時間ください。きちんと調べてきますから」と逃げる方法もあっただろうし、相手がうんざりするまで「これはですね、実はですね、ちょっと混みいってまして・・・」と、たとえ拙い英語であろうが説明し続けることも出来たかもしれません。

 

まあ、その場合、相手を怒らせてしまうという可能性はかなり高くなりますが。

 

私の場合、きっとそれよりも面倒になったんでしょうね。

丁寧に時間をかけて説明するということが。

 

「面倒だなあ、英語でこんなこと詳細に説明できないし・・・。もうここはゼロにしておけ・・・。(ゼロにしろという意図だろうし)後でどうにでもなるだろう。どうせこいつに現場のことなんかわからないよ・・・」

 

といった心理状態だった・・・に違いない、です。

 

結構、淡泊なんです。

あっさりしてるというか。

ピッチャーが途中であっさり試合を投げてしまう・・・ようなものです。

 

 

英語で、論理的に、丁寧に、粘り強く、説明を尽くして相手を納得させる。

これって本当に難しいのですよね。

 

ことは英語力だけの問題ではないだけに。

 

 

 

いまだにこの数十年前の場面を覚えているんですよ。

屈辱でもあるし自虐でもあるし、様々な思いがないまぜになった気持ちとともに。

 

 

 

3)法廷ドラマは好みなんです

 

 

 

 

英語って議論に向いた言語という気がします。

 

主語に続いてすぐ動詞が来ますからね。

そして、イエス・ノーを明確にします。

曖昧さがありません。

 

なので私は好きなんです。

英語が・・・

 

映画の中の英語のセリフなんか、本当に痺れます。

 

特に論理で相手を追い詰めるシーンとか大好きです。

 

そういう点でいくと「法廷ドラマ(courtroom drama)」とか好みにぴったりなんです。

 

きっと憧れもあるのでしょうね。

英語で論理的に追い詰めていく・・・何と格好いいのでしょう?!

 

 

「ア・フュー・グッドメン」(A Few Good Men)は、軍内部の法廷ドラマです。

 

軍の中に検察、弁護士、そして裁判機能があるんですね。

 

司法取引のようなこともあるようですが、検察側と弁護側が丁々発止と言葉でやりあう様は見応えあります。

 

トム・クルーズはこの時、30歳。

若いです。

でもいい役者なんですね・・・見直しました。

「トップガン」でもなく「MI」でもなく、派手なアクションなどありませんが、抑えた演技でとても好感もてました。

 

ジャック・ニコルソンはラストで彼が全部、持って行った感があります。

でも流れからラストの展開は読めてしまいますね。

勿論、それでも面白いのですが。

でもジャック・ニコルソン演じるジェセップ大佐をもっと冷静で冷酷で用意周到な人物に描いてたら最後の展開も読めず、もっと面白くなったような気もします。

 

それと副司令官を演じた、J・T・ウォルシュの印象が強かったです。

メガネの奥の目が冷静で。

この方、しかし残念ながら54歳で急死されてるんですね。惜しいですよ。

 

137分と長編の映画ですが、途中だれることも一度もなく、緊張感を保ったまま最後まで観られますよ。

 

好みですね、こういう映画。

 

 

 

 

 

3.あとがき

 

本作はとても面白かったですが、法廷ドラマというと何と言っても「十二人の怒れる男」ではないでしょうか。

 

「十二人の怒れる男」(12 ANGRY MEN)

 

シドニー・ルメットの1957年の作です。

 

この映画ほぼ全編、ある蒸し暑い午後の陪審室で繰り広げられるドラマなんです。

 

なのでとても低コストで作られたようですよ。

 

低コストでもここまでの作品を創ることが出来るというお手本のような作品です。

 

96分間、手に汗握るドラマが展開されます。

私にとっては法廷ドラマの中では勿論、これまで観た映画の中でもベストな映画かもしれません。

それほど好みに合っている、ということなんでしょうね。

 

法廷ドラマに絞って他の作品も何本かまとめて観てみようか、という気分です….

 

 

 

 

 

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